切りすぎた。あの絶望感を味わった人は少なくないはずだ。ハサミを横に滑らせるのは絶対にNGである。毛先が揃いすぎてしまい、パッツン前髪に毛量を減らしただけの違和感が残るからだ。プロがセルフカットで行うのは、ハサミを45度以上の縦角度で細かく入れる「点切り(ポイントカット)」だ。ミリ単位で長さを調整しながら、中央から端に向かって緩やかなアーチを描くように整えていく。
ここで効いてくるのが圧倒的な小顔効果だ。中央を短めにし、目尻に向かって徐々に長くなるフェザーラインを作ることで、頬骨の出っ張りや顔の余白を自然にカバーできる。切る時は髪を引っぱらず、自然に下ろした状態でハサミを入れる。引っ張って切ると、指を離した瞬間に予想以上に跳ね上がり、短すぎる前髪という悲劇を招く。