劇中において最もファンの語り草となっているのが、変身能力(トランス)を操る金色の闇(ヤミ)と、独自の「楽園(ハーレム)計画」を企てるモモ・ベリア・デビルークが絡むエピソードだ。
自身の髪の毛を自在に変化させる金色の闇のトランス能力は、時に尖鋭な刃となり、時に締め上げる触手となって主人公・結城リトを襲う。冷徹な殺し屋としての表情と、自我の揺らぎの間で見せる戸惑い。そのギャップを補完するように絡みつく触手の造形は、作画陣の情熱が爆発した名場面としてアニメ第2期『To LOVEる -とらぶる- ダークネス 2nd』でも語り継がれている。
一方、モモが召喚するデビルーク星特有のエイリアン植物たちもまた異彩を放つ。植物の蔦や触手がヒロインたちを絡め取る演出は、単なるアクシデントを超えた芸術的な官能美を見せた。緻密に計算されたコマ割り、そしてアニメスタッフが画面の隅々までこだわり抜いた構図。それらが組み合わさることで、フェティシズムの極致とも言える名エピソードが完成したのである。