1970年代末、カルピスのCMで衝撃的なデビューを果たした藤谷美和子。少女期の瑞々しさとどこか儚げな空気感は、瞬く間に映画監督やドラマ制作者たちを虜にした。特に『海燕ジョーの奇跡』や『女殺油地獄』で見せた狂おしいほどの情念は、単なるアイドル女優の枠を遥かに超えた本物の表現者としての凄みを備えていた。
しかし80年代後半から90年代にかけて、メディアは彼女の奔放な言動に「プッツン女優」というラベルを貼り付けた。意図せぬレッテル貼りや連日の過熱取材。それは、繊細すぎる感性を持つ彼女の精神を徐々に追い詰めていった側面を否定できない。