スマートフォンを開けば、黄金色に輝くクロワッサンの断面や、湯気を上げるカンパーニュの美しいカットがタイムラインを埋め尽くす。Instagramではハッシュタグ付きの投稿が連日更新され、食べログのレビュー欄には遠方からわざわざ訪れた愛好家たちの熱のこもった長文レビューが並ぶ。写真映えするヴィジュアルと、それを裏切らない味の深みが相乗効果を生んでいる。
「見た目だけのパンは一度買われたら終わり。写真を見て来てくれた人に『本当に美味しい』と感動してもらわなければ意味がない」。店主のこの言葉通り、デジタル上のバズに甘えることなく、本質的なクオリティが維持されている点がリピーターの心を掴んで離さない。