老舗の進化は止まらない。伝統銘菓の地位に甘んじることなく、旬の果実を丸ごと包み込んだ「季節のフルーツ大福」シリーズが、いまSNSや口コミを中心に爆発的な熱狂を生んでいる。果汁の滴るフレッシュな果実と、それを優しく包む極薄の求肥、そして主張しすぎない上品な白餡。その三位一体の調和は、もはや芸術の域だ。
春のジューシーないちご、初夏の爽やかなピオーネやシャインマスカット、秋の芳醇な柿や栗、さらには冬のみかんや完熟トマトまで。店頭に並ぶラインナップは季節の巡りとともに鮮やかに表情を変える。果実の酸味と糖度を見極め、求肥の厚みや餡の甘さをミリ単位で調整する職人の勘が冴え渡る。
午前中に完売してしまう日も珍しくない。ショーケースの前でどれを選ぶか迷う時間すら、訪れる人々にとっては贅沢なエンターテインメントになっている。