高齢者の足のむくみは何科へ?重大な病気を見抜く受診基準と危険サインの詳細について、専門知識を基に徹底解説します。
足のむくみは、「両足に均等に出ているか」「片足だけか」、そして「圧迫したあとの皮膚の戻り方」によって、疑われる病気の緊急度が大きく分かれます。
疾患名むくみの特徴と自覚症状検査数値・所見の目安推奨される診療科うっ血性心不全両足がむくみ、階段で息切れ、横になると咳が出るBNP値の上昇(100pg/mL以上)、NT-proBNP高値循環器内科慢性腎臓病・ネフローゼすねを指で押すとへこむが戻らない、まぶたの腫れeGFR低下(60未満)、尿タンパク陽性、クレアチニン上昇腎臓内科・一般内科深部静脈血栓症(エコノミー症候群)片足だけ急激にむくみ、ふくらはぎの熱感や強い赤み・激痛Dダイマー値の上昇、下肢静脈エコーでの血栓像血管外科・救急外来肝硬変・低栄養全身倦怠感、お腹の張り(腹水)、黄疸を伴う両足の腫れ血清アルブミン値の著明な低下(3.0g/dL以下)消化器内科・一般内科下肢静脈瘤夕方に足が重だるい、夜間にこむら返り、静脈の蛇行・色素沈着静脈弁の逆流(超音波血流検査にて確認)血管外科・心臓血管外科
特に注意が必要なのが、心不全の初期症状としてのむくみです。心臓の送り出す力が落ちると、静脈に血液が滞留し、重力の影響を最も受ける足元に水が溜まります。「数日で体重が2〜3kg急増した」「横になって眠ると息苦しい」といった症状が重なっている場合は、待機せず即座に医療機関へ向かってください。
また、臨床検査の数値において、腎臓病の浮腫と検査数値、さらに肝硬変や重度の栄養失調に伴うアルブミン低下は重要な指標です。血液中のアルブミンは水分を血管内に留める役割(膠質浸透圧)を担っているため、これが低下すると血管から水分が漏れ出して激しいむくみを生じさせます。