SNSやネット掲示板、Q&Aサイトに寄せられる患者の声を分析すると、「朝起きて首が痛かったが、寝違えだと思い1週間放置した」「整体で強く揉まれた翌日から腕全体にしびれが広がり、病院に行ったら重度のヘルニアだった」という体験談が数多く見受けられます。
一般的な寝違え(筋膜や筋肉の急性炎症)であれば、無理に動かさず局所を安静に保つことで約3日〜1週間以内に症状は寛解へ向かいます。しかし、7日以上経過しても痛みが引かない、あるいは痛みの範囲が首から肩甲骨の内側、前腕部へと広がっている場合は、筋肉のトラブルではなく深部の神経圧迫が疑われます。
初期の段階で整形外科を受診していれば、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や神経障害性疼痛治療薬の内服、適切な頸椎カラーの装具療法によって保存的に改善できた症例でも、無理にストレッチを行ったり自己判断の温熱療法を施したりすることで炎症が拡大し、最終的に外科的手術を余儀なくされる事例が医療現場から報告されています。