ファッションアイコンとしての顔、クリエイターとしての顔、そして表現者としての顔。既存の肩書やカテゴリーに収まることを、彼女の身体は拒絶する。世界中のハイブランドからオファーが絶えないのも、彼女の身体が放つ美しさに「媚び」や「計算」がないからだろう。ただそこに立つだけで成立する絵画のような強靭なフォルム。
日本のエンターテインメント業界において、彼女のような躍動と静寂を自由自在に往来できる存在は極めて稀有だ。肉体を究極の楽器として鳴らし切り、観る者の感情のひだを揺さぶる。その表現の美学は、時代が移り変わろうとも色あせることはない。