歌舞伎町という街の真髄は、清濁併せ呑む圧倒的な包容力にある。戦後の焼け野原から復興計画を立ち上げ、歌舞伎劇場の誘致(実現はしなかったものの街の名として残った)を夢見て名付けられたこの街は、いつの時代も異端者や行き場のない人々を拒絶することなく飲み込んできた。
今、資本主導のクリーン化というかつてない強大な波が押し寄せている。無機質なコンクリートと監視カメラのネットワークが、夜の闇を徐々に狭めているのは事実だ。しかし、整然とした近代都市の隙間から、しぶとく顔を覗かせる路地裏の熱狂。欲望、絶望、野心、そして再生への祈りが渦巻くこの街は、どれほど姿を変えようとも、人間という生き物の本質を映し出す巨大な鏡であり続けるに違いない。新宿の夜は、今夜も深く、眠ることを知らない。 (出典: 新宿 歌舞 伎町(Yahoo!ニュース))
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