世界的なベストセラーとなった『アルツハイマー病 真実と終焉』の著者であり、神経変性疾患研究の世界的権威であるデール・ブレデセン博士は、アルツハイマー病を病態に応じて複数のサブタイプに分類しました。その中で最も注目を集めたのが、重金属やバイオトキシン(生物毒)が主因となる「3型アルツハイマー病(毒性型)」です。
3型アルツハイマー病の特徴は、一般的な加齢性認知症(1型・炎症型や2型・萎縮型)と異なり、50代や60代といった比較的若い年代でも発症しやすい点にあります。自著や臨床報告の中でブレデセン博士は、水害被害に遭った住宅や湿度の高い浴室・空調設備に繁殖したカビを長期間吸入し続けた患者が、重度の認知機能低下を呈した実例を多数報告しています。
極めて重要なのは、「3型の認知機能低下は、原因物質の特定と徹底的な排除、解毒を行うことで症状の進行停止や改善が期待できる」という点です。不可逆的な変性に至る前段階であれば、カビ毒の体内蓄積をデトックスし環境を正常化することで、脳機能の回復を目指すアプローチが確立されつつあります。