1944年、京都府向日市に生まれた永守氏は、職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科を卒業後、音響機器メーカー等の勤務を経て、1973年にわずか3名の仲間とともにプレハブ小屋で日本電産を創業しました。
数々の修羅場をくぐり抜ける中で体系化されたのが、いまやビジネス界の金字塔となった数々の名言と経営哲学です。
- 「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」:意思決定と実行スピードを極限まで高める三大精神。
- 「情熱・熱意・執念」:能力の差はわずかであり、最後の勝敗を分けるのは熱量の持続力であるという信念。
- 「知的ハードワーキング」:単なる長時間労働ではなく、知恵を絞り尽くして成果を最大化する働き方。
家族構成に目を向けると、永守氏には2人の息子がいますが、自らの会社であるニデックを世襲させる選択肢は一貫して排除してきました。長男の永守賢治氏は医療関連事業を手がけるエルクエストの創業者、次男の永守貴樹氏も実業家として独立した道を歩んでいます。「公私混同を排し、会社は社会の公器である」という創業者の矜持が、血縁に頼らないプロパー抜擢や外部人材の登用に反映されています。