SNSやネット掲示板で長年にわたり論争が続いているのが、「マクドナルド ドリンク 氷なしで注文すると、そのぶん中身のジュースが増量される」という説です。「氷が溶けて味が薄まるのを防ぎたい」「冷えすぎてお腹を壊したくない」という本来の需要を超え、純粋な得を求めて指定するユーザーが後を絶ちません。この噂の真偽をクルーのオペレーション構造とディスペンサー(抽出機)の仕様から紐解きます。
結論から申し上げますと、「注文するドリンクの抽出方式によって、液量が増えるものと変わらないものが明確に分かれる」というのが現場の厳然たる真実です。
店舗のカウンター内に設置されている炭酸系ディスペンサーは、ボタンを一度押すとサイズごとに規定された一定量の原液シロップと炭酸水が自動で射出される仕組みになっています。そのため、コーラやスプライトなどの自動ディスペンサー直結メニューで「氷抜き」を指定した場合、氷の体積(カップの約3割〜4割)がそのまま空間として残るため、「カップの7分目〜8分目程度までしか注がれない状態」で提供されるのが標準オペレーションです。ただし、店舗の混雑度やクルーの裁量によっては、見た目の見栄えを考慮して手動で追加プッシュし、液面を規定ラインまで満たすケースも散見されます。これが「氷なしで増量された」というネット上の口コミの主因です。
一方で、明確に液量が増加するドリンクが存在します。それがアイスティー、アイスコーヒー、野菜生活、オレンジジュースといった「手注ぎ系・ピッチャー充填系」のメニューです。これらはカップの内側に印字された規定の液面ライン(フィルライン)までクルーが手動で注ぎ込むオペレーションになっているため、氷を入れない場合はそのラインに到達するまで飲料そのものを注ぎ足す必要があります。結果として、実質20%〜30%ほど純粋な飲料量が増加するという現象が確実に起こります。
味の濃度を最後まで均一に保ちたいドライブスルー利用時や、テイクアウトで自宅のグラスに注ぎ分けるシチュエーションにおいて、手注ぎ系ドリンクの「氷なし」カスタムは極めて合理的な選択肢となります。