生春巻きのように野菜を巻くだけでは終わらないのが、近年の進化形調理法です。特に加熱調理を取り入れることで、ライスペーパーの物性は劇的に変化します。
SNSで爆発的な流行を見せたのがライスペーパートッポギです。水で戻したライスペーパーを数枚重ねて端からきつく棒状に丸め、コチュジャンベースの甘辛ダレで軽く煮込むだけで、韓国のトッポギ餅特有の強いコシと弾力が手に入ります。「本物の餅よりも煮崩れせず、味が短時間で染み込む」という利点があり、家庭での再現料理として定評があります。
さらに日常の主菜として重宝されているのがもちもちお好み焼きです。油を引いたフライパンに乾燥状態のライスペーパーを敷き、その上にキャベツ千切り、豚肉、卵を割り入れ、もう1枚のライスペーパーを被せて両面を蒸し焼きにします。小麦粉を一切使わないグルテンフリー仕様でありながら、上下のペーパーが具材の水分を閉じ込めて蒸し焼き状態を作り出し、驚くほどふっくらジューシーな仕上がりになります。
間食をヘルシーに楽しみたい層にはライスペーパースイーツが最適です。薄く戻したシートでバナナやイチゴ、低脂肪ホイップや水切りヨーグルトを包めば、わずか3分でフルーツ大福風のデザートが完成します。生地をこねる、焼くといった従来の製菓プロセスをすべてスキップできる点が、忙しい現代人のライフスタイルに合致しています。