堤清二の光と影|セゾン崩壊と辻井喬の二面性を追う

堤清二の光と影|セゾン崩壊と辻井喬の二面性を追う

堤清二の光と影|セゾン崩壊と辻井喬の二面性を追うの全体像を詳しく解説してご紹介します。

消費社会の覇者となったセゾングループでしたが、その栄華はバブル崩壊とともに急速に暗転します。グループ崩壊の直接的な原因は、ノンバンクを通じた過度な不動産投機と、身の丈を超えたグローバル規模の巨額買収でした。

特に致命傷となったのが、リゾート開発や都市開発を手掛けた西洋環境開発の経営破綻です。バブル景気の熱狂の中で同社は膨大な土地投機とゴルフ場・リゾート開発にのめり込み、最終的に1兆円を超える有利子負債を抱えて事実上の経営破綻に追い込まれました。

さらに1988年、英グランド・メトロポリタン社から名門ホテルチェーン「インターコンチネンタルホテル」を約2800億円で買収したことも重い足枷となりました。円高の追い風とグループの国際化を狙った大勝負でしたが、買収資金の金利負担と直後の世界的なホテル市況悪化が経営を激しく圧迫したのです。

メインバンクであった第一勧業銀行(現・みずほ銀行)など金融機関からの圧力が高まる中、1991年、堤清二はセゾングループ代表の座から退陣を表明。その後、西武百貨店はそごうと経営統合(後のそごう・西武)され、ファミリーマートは伊藤忠商事へ、パルコはJ.フロント リテイリング傘下へと分散売却され、華麗を極めたセゾン帝国は完全に解体されました。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。