中嶋朋子の現在の活動において、主軸となっているのが演劇舞台での重厚な演技と、「天性の美声」と称されるナレーションワークです。民放の連続ドラマにレギュラー出演していた若い頃と比較すると、全国ネットの地上波バラエティ番組などで見かける頻度は落ち着いているものの、表現者としての活動量はむしろ深化しています。
舞台分野では、シス・カンパニーをはじめとする本格派プロデュース公演や翻訳劇、古典の名作から現代劇まで幅広く出演を重ねてきました。これまでに読売演劇大賞優秀女優賞など名だたる演劇賞を受賞してきた実績の通り、劇場空間における圧倒的なセリフの説得力と身体表現は、劇評家やコアな演劇ファンから極めて高い評価を受け続けています。
また、彼女のキャリアを語る上で欠かせないのが声の仕事です。NHKの長寿紀行番組『小さな旅』での手紙朗読をはじめ、NHKスペシャルやBSの教養・アート系ドキュメンタリー番組、大手企業のブランドCMにおいて、聴く者の心に深く染み入る語り手を務めています。報道関係者や音響ディレクターの間でも「過度な抑揚をつけずとも、言葉の芯にある情緒を的確に届ける稀有な語り手」として厚い信頼を寄せられており、声の表現者としての需要は年々高まっています。