幼少期から身体が弱かった人は「親からの遺伝だから変えられない」と思いがちですが、体質医学において遺伝的要因が占める割合は一部に過ぎません。後天的な生活習慣や環境因子によって、本来持っている体質がさらに悪化しているケースが極めて多いのです。
虚弱体質の引き金を引く最大の要因は、エネルギー産生効率の著しい低下です。人間は食事から栄養を摂取し、細胞内のミトコンドリアでエネルギー(ATP)を生み出しています。しかし、胃腸の働きが弱っていると栄養素が十分に分解・吸収されず、細胞へ燃料が届きません。結果として、いくらカロリーを摂取しても身体が常に飢餓状態のような疲労を感じてしまいます。
さらに見逃せないのが、自律神経の切り替え不全です。ストレス過多やスマートフォンのブルーライトによって交感神経が過剰に優位になると、胃腸の血流が低下して消化機能が麻痺します。これがさらなるエネルギー不足を招き、「すぐ疲れる・風邪を引く」という負のスパイラルを形作っているのです。