気象庁が発表する最新の観測データによると、台風10号の現在地は日本の南海上にあり、中心気圧は950hPa前後、最大瞬間風速は60m/sに達する非常に強い勢力を維持しています。今回の台風が「異例」と称される最大の要因は、本州付近に張り出す太平洋高気圧と大陸側のチベット高気圧に挟まれ、台風を押し流す上空の偏西風(ジェット気流)が北方に大きく蛇行している点にあります。
気象庁台風情報リアルタイム解析では、台風の移動速度が時速10kmから15km程度、すなわち「人が走る程度のスピード」まで落ち込んでいます。速度が遅い台風は、海水温が28度以上の海域に長時間留まることで大量の水蒸気を吸い上げ、勢力を落とさずに日本列島へ接近する性質を持ちます。
多くの人が最も注視している「台風10号上陸いつ」という疑問について、気象庁の台風10号進路予想気象庁データおよび気象庁暴風域に入る確率の推移を検証すると、列島への最接近および上陸のタイミングは今週中盤から後半にかけての数日間にわたる見込みです。進路が定まらないため上陸地点は西日本から東日本まで広い幅を持っていますが、台風の足が遅いぶん、接近前から長時間にわたって暴風雨が続く「長期滞在型災害」となるリスクが極めて高まっています。