メガネレンズの外し方、実は9割が間違えている!プロ直伝の完全手順

メガネレンズの外し方、実は9割が間違えている!プロ直伝の完全手順

メガネレンズの外し方、実は9割が間違えている!プロ直伝の完全手順を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

ネット上の裏ワザ動画や知恵袋などで頻繁に見かけるのが「セルフレームが固くて外れない時はドライヤーで温めると簡単に外れる」という手法です。確かに眼鏡店でも「フレームヒーター」と呼ばれる温風機を使って熱可塑性樹脂を柔らかくしてから加工することがあります。しかし、一般家庭でのドライヤー使用には取り返しのつかない決定的なリスクが潜んでいます。

最大の罠は、プラスチックレンズの表面に施されている「マルチコート(反射防止膜・防汚膜)」の耐熱限界です。一般的な眼鏡用プラスチックレンズの耐熱温度はおよそ60℃程度しかありません。ドライヤーの温風(通常100℃〜120℃)を至近距離で数秒間当てるだけで、レンズ表面の膨張率の違いから無数の細かいひび割れが生じる「熱クラック」が発生します。一度クラックが入ったレンズは視界が白濁し、再研磨や修理は一切不可能です。

また、近年の低価格メガネで主流となっているZoff(ゾフ)の「Zoff SMART」やJINS(ジンズ)の「Airframe」に代表される超弾性プラスチック(TR-90やウルテム、ポリアミド樹脂)は、従来のアセテートと異なり、熱を加えてもほとんど軟化しません。熱によって素材の劣化や変色を招くだけであり、温める行為自体が無意味です。温めて安全に広がるのは、昔ながらの肉厚なセルロイドやアセテート素材のみであることを認識しておく必要があります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。