プロ野球の応援歌といえば、既存のJ-POPや洋楽、アニメソング、クラシック音楽などを原曲(原曲引用)としてアレンジされるケースが少なくありません。そのため、インターネット上や知恵袋などでは「坂本勇人の応援歌の原曲は何の曲なのか?」「元ネタとなった楽曲があるのではないか?」という疑問が定期的に浮上します。
しかし、取材データおよび公式な音楽データベースを検証すると、坂本勇人選手の現行応援歌に原曲は存在せず、読売ジャイアンツ応援団によって作曲された完全オリジナル楽曲であることが明確に分かります。
この名曲が誕生した背景には、2010年シーズンに行われたジャイアンツ応援歌の大規模な刷新劇があります。当時、応援団の組織再編や著作権管理の厳格化に伴い、従来の私設応援団時代に使用されていた過去の流用曲から、球団公認のオリジナル楽曲へと全面移行が進められました。その中心選手として台頭していた坂本選手のために特別に書き下ろされたのが、現在のメロディです。「覇者の道」「生き抜く力」という歌詞には、常勝軍団・巨人の看板を背負い、プレッシャーに打ち勝ってグラウンドを駆け抜けてほしいという応援団の熱い祈りが込められています。