Q1:六法全書には本当に6つの法律しか載っていないのですか?
A1:いいえ、それは完全な誤解です。憲法・民法・商法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法という「基本の六法」を中心軸に据えつつ、労働法、知的財産法、行政法規、主要条約など、実社会で機能する1,000件以上の現行主要法令が収録されています。「6つの法分野を起点に日本法の全体系を網羅した書物」という意味で六法全書と呼ばれています。
Q2:司法試験や予備試験の勉強には、大型の有斐閣『六法全書』を買うべきですか?
A2:大型の六法全書を買う必要はありません。受験勉強で主流となっているのは、条文と判例要旨がセットになった『判例六法Professional』や『模範六法』、あるいは基礎講義用の『ポケット六法』です。実際の司法試験では会場で専用の「貸与六法」が配られるため、日常の勉強では重厚な大型六法よりも、判例が付いた中型六法を徹底的に使い込むのが合格への王道ルートです。
Q3:六法全書は毎年買い替える必要がありますか?古いものは使えませんか?
A3:法律学習や実務で使うのであれば、原則として毎年の買い替えが推奨されます。日本国内では毎年数百件規模で法改正が行われており、数年前の六法を使っていると、すでに改正・廃止された条文を誤って覚えてしまう重大なリスクがあります。教養として過去の条文を眺める程度であれば古い版でも構いませんが、試験対策や法務判断に使う場合は最新年度版を用意するのが鉄則です。
Q4:「模範六法」と「判例六法」はどちらを選ぶべきですか?評判の違いは?
A4:どちらも最高峰の実務用判例付き六法ですが、重視する要素で選び分けられます。実務界で伝統的な信頼を誇る三省堂の『模範六法』は、会社法や登記関連などの実務法令が極めて充実しています。一方、有斐閣の『判例六法Professional』は、参照条文の整理が緻密で文字フォントの可読性が高く、司法試験受験生からの支持が厚い傾向にあります。書店の店頭で実際の文字サイズや紙のめくりやすさを比較し、自身の目に馴染む方を選ぶことを推奨します。