無塩せきとは?塩分ゼロは大誤解!ハムの添加物と安全性の真相

無塩せきとは?塩分ゼロは大誤解!ハムの添加物と安全性の真相

無塩せきとは?塩分ゼロは大誤解!ハムの添加物と安全性の真相とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

一般のスーパーで並ぶピンク色のハムと、無塩せきハムにはどのような実質的差異が存在するのか。消費者が売り場で直面する疑問の多くは、「なぜ無塩せきは色がくすんでいるのか」「価格が2割〜3割ほど高い理由は何か」という点に集約される。

一般のハムが加熱調理後も鮮やかな桜色を保ち続けているのは、発色剤である亜硝酸ナトリウムが肉の色素(ミオグロビン)と化学反応を起こし、加熱しても変色しない「ニトロソミオグロビン」を形成するためだ。対照的に、発色剤不使用を貫く無塩せきハムは、家庭で豚肉を茹でた際と同様に、加熱によって自然な灰色がかった薄茶色へと変化する。

さらに食感の面では、食品添加物「リン酸塩」の有無が大きく関与する。リン酸塩は肉の保水性を高め、プリッとしたジューシーな弾力としっとり感を付与するが、無塩せき製品の中にはリン酸塩を排除しているものも多く、肉本来の繊維感やしっかりとした噛みごたえが前面に出る傾向がある。

比較項目無塩せきハム・ソーセージ一般的なハム・ソーセージ編集部の見解・評価発色剤(亜硝酸Na)完全不使用原則として使用無塩せきの核心。化学物質の摂取を抑えたい層に合致。外見・色調加熱肉本来の薄茶色・灰色鮮やかなピンク色(桜色)見た目の華やかさは劣るが、肉本来の自然な状態。食塩相当量(100g換算)約1.8g 〜 2.4g約2.0g 〜 2.5g塩分濃度に有意な差はない。「減塩」目的での誤認に要注意。賞味期限・保存性製造後 約14日 〜 25日製造後 約30日 〜 45日防腐効果を持つ添加物がないため、劣化が早い。価格帯(店頭実勢)一般品比で 約1.2倍 〜 1.5倍基準価格(特売対象になりやすい)厳格な衛生管理と歩留まりの差がコストに反映されている。
井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。