心拍数を跳ね上げ、汗を流しながら階段を登り詰めた登山者を迎えるのは、標高304メートルの山頂にそびえ立つ高御位神社山頂の社殿と、息をのむ大パノラマです。かつて修験の場として信仰を集めた高御位神社奥宮の厳かな佇まいと、その背後に広がる巨岩(御神体岩)は、播磨富士登山記を執筆する多くの登山者が感嘆の言葉を寄せる絶景のハイライトです。
天候に恵まれた日には、眼下に広がる加古川市・高砂市の街並みはもちろんのこと、播磨灘の青い海原、その向こうに横たわる淡路島、さらには四国山地の稜線までをも視界に捉えることができます。360度に近い見晴らしの良さは、低山でありながらアルプス級の高度感と爽快感をもたらします。
山頂周辺には腰を下ろして休憩できる平坦な岩場が点在しており、早朝に登頂したハイカーが朝日を浴びながらコーヒーや軽食を楽しむ光景が見られます。ただし、山頂付近の岩場は足元が一気に切れ落ちた断崖絶壁に隣接している箇所もあります。登り切った安堵感から注意散漫になり、記念撮影のために岩の縁ギリギリへ後退するような軽率な行動は厳に慎まなければなりません。