高校入学祝いで祖父母からの相場はいくらなのかと頭を悩ませる背景には、「多すぎて相手を恐縮させたくない」「少なすぎてケチだと思われたくない」という葛藤があります。後悔を避けるための境界線はどこにあるのでしょうか。
教育費の支出ピークを迎える親世代にとって、10万円を超える過度な現金祝いは、感謝と同時に「内祝い(お返し)の負担」というプレッシャーを生みます。一般的な慣習ではお祝いの半額から3分の1程度をお返しするため、10万円を受け取ると親は3万〜5万円の出費を強いられます。出費が重なる入学前の家計にとって、この出費は決して小さくありません。
一方、高校生本人から見て「1万円」という金額は、小中学校の祝い金と同額に見えてしまい、大人扱いされていないような寂しさを感じさせる場合があります。親への配慮と孫の満足度を両立させる着地点が、まさに「3万円または5万円」という目安です。
渡すタイミングに関しても注意を払う必要があります。高校入学祝いを渡す時期として最適なのは、進学先が正式に決定した後の3月中旬から下旬です。
推薦入試や専願で1月〜2月に合格が決まっている場合でも、公立一般入試の結果を待つ家庭への配慮を考慮すると、3月に入ってから手渡すのが無難です。逆に入学式直前の4月上旬では、制服や通学用品の購入時期を過ぎてしまい、実費の足しにしたいという親側の段取りに間に合わなくなります。合格通知を確認した直後、3月20日前後の連休あたりが絶好のタイミングといえます。