残業時や試験勉強前の「ブーストアイテム」として定着したエナジードリンクも、糖質管理の観点からは極めて警戒すべき存在です。一般的なエナジードリンク缶(355ml〜500ml)には、コカコーラに匹敵する100mlあたり11g〜14gもの糖分が凝縮されています。
エナジードリンクにおけるエナジードリンク糖分比較を行うと、同容量の一般的な炭酸飲料と同等、あるいはそれ以上の果糖ぶどう糖液糖が含まれていることが分かります。問題は、そこに大量の無水カフェインが組み合わされている点です。高濃度カフェインの中枢神経刺激作用によって一時的に疲労感がマスキングされ、同時に大量の糖分が脳の側坐核を刺激してドーパミン(快楽物質)を放出させます。
この「カフェインによる覚醒感」と「糖分による一時的な多幸感」のハイブリッドは、脳に対して強力な報酬系回路を形成します。しかし、投与から1〜2時間後には急激な血糖降下(インスリンスパイクの揺り戻し)が訪れ、猛烈な倦怠感や集中力低下に襲われます。その不快感から逃れるために「もう1本」と缶を開けてしまう構造こそが、若年層を中心に広がるエナジードリンク常飲の真相です。