若者やクリエイター、外国人観光客が交差する二大メガターミナルにおいて、新宿渋谷モーニング人気店比較を行うと、両者の間には明確な思想の差異が見て取れます。
渋谷エリアでは、宮下公園周辺や桜丘エリアの再開発ビル群を中心に、「テラス席での滞在時間そのものを楽しむカフェ」が圧倒的な支持を集めています。自家焙煎のスペシャルティコーヒーとともに楽しむブリオッシュフレンチトーストや、サワードウブレッドを用いたアボカドトーストを提供する店舗では、朝の光が差し込む広々とした空間にMacBookを開くノマドワーカーや朝活コミュニティが自然と形成されています。「店を出る頃にはエネルギーが満タンになっている」という口コミが目立ち、支払う金額に対する対価は「場所の心地よさ」に重きが置かれています。
一方、新宿エリアの朝食トレンドはより実利的な「短時間・高品質(タイパ)」へシフトしています。JR新宿駅新南改札直結の商業施設や西口地下街では、注文から数分で供されるエッグサンド専門店や、産地直送の卵を使った卵かけご飯定食店が連日フル稼働しています。取材班が現地で観察したところ、ビジネスパーソンが滞在する時間は平均して20分から25分。しかし、食材へのこだわりは妥協されておらず、「慌ただしい出勤前に、きちんとした職人の手仕事を感じられる」という点が強いロイヤルティを生み出しています。