増田梨沙がエンタメ業界に決定的なインパクトを与えた転換点は、間違いなくミュージカル『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャー役です。このオーディションは演技・歌・ダンスのすべてにおいて高度な水準が要求される極めて過酷な選考でしたが、彼女はその天性のリズム感とブレない音程で審査員を唸らせました。
『みいつけた!』の番組内でも、数々のオリジナル楽曲を通じて彼女の歌唱力の高さは知られていました。トータス松本や星野源、宮藤官九郎らが楽曲提供を行う同番組の音楽パートにおいて、彼女は変拍子や複雑なメロディラインを難なく歌いこなすピッチの正確さを発揮していました。舞台関係者の証言によると、「稽古場でも音程の正確さと歌詞のディクション(発音・滑舌)が群を抜いており、劇場の後方席までクリアに言葉を届ける力があった」と評されています。
さらに特筆すべきは、舞台上でのアドリブ対応力と度胸です。毎公演異なる客席の空気感を即座に察知し、共演者との掛け合いの中で生き生きとアーニャの感情を爆発させる姿は、生放送や特番収録を5年間こなしてきたEテレ現場での鍛錬の賜物といえます。