連続事件の解明に向け、警視庁捜査一課はすでに組織的な広域犯罪の可能性も視野に入れて捜査を加速させている。被害者の血液や現場の残留物からは、即効性が高く無味無臭の強力な睡眠作用薬が検出された。
元警視庁捜査一課の捜査員で、長年侵入窃盗や暴力犯罪の現場を踏んできた佐々木保氏は、今回の手口の危険性についてこう警鐘を鳴らす。「訪問業者という『正規の訪問者』の顔をして室内に入るため、住居侵入罪の警戒網を極めて容易にすり抜けてしまう。住人側も『業者だから』と完全に警戒を解いてしまうため、防犯のスキが致命的な形で生まれる」。
警察庁がまとめた最新の防犯統計でも、業務を装った屋内侵入トラブルは前年比で高止まりを続けており、闇バイトなどで集められた実行役がバックに存在する懸念も指摘されている。