実は、このキャラクターは最初から彼のために用意されたものではなかった。当初、悪役に扮していたのは元祖テンプー・キッドこと高田純次だ。ところが、高田が突如としておたふく風邪で倒れてしまうというハプニングが発生する。穴をあけるわけにはいかない現場で急遽ピンチヒッターに指名されたのが、明石家さんまだった。
黒塗りのスーツに身を包み、命を吹き込んだ瞬間、昭和コントの歴史が塗り替わった。単なる「悪役の代役」にとどまらず、持ち前の圧倒的なおしゃべりと間合いの良さでキャラクターを完全に消化。怪しくも愛嬌のある唯一無二の存在へと昇華させたのだ。