上下顎前突は本当に自力で治せる?保険適用・手術・矯正の真相を徹底解説

上下顎前突は本当に自力で治せる?保険適用・手術・矯正の真相を徹底解説

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上下顎前突の治療は、精密検査によって導き出された診断に基づき、主に「歯列矯正単独(主に抜歯矯正)」か「外科矯正(骨切り手術+矯正)」のいずれかが選択されます。

歯槽性の要素が強い場合、一般的には小臼歯(前から4番目または5番目の歯)を上下左右計4本抜歯し、できたスペースを利用して前歯を後方へ大きく後退させる抜歯矯正が行われます。これにより口元の突出感が減少し、Eラインの劇的な改善が見込めます。

一方、重度の骨格性上下顎前突の場合、歯だけを無理に後退させると歯根が骨を突き破るリスク(骨の限界)があるため、顎骨自体を外科的に後方へ下げる「上下顎前歯部歯槽骨切り術(ASO/セットバック手術)」や「Le Fort I型骨切り術+下顎枝矢状分割術(SSRO)」などの外科手術が適用されます。

治療区分詳細・適応アプローチ費用相場・治療期間編集部の見解・評価抜歯を伴う表側/裏側ワイヤー矯正小臼歯4本を抜歯し、アンカースクリュー(TADs)等を併用して前歯群を後方移動。歯槽性前突に最適。約80万〜150万円
(期間:2年〜3年)身体への侵襲が少なく確実性が高い。骨格自体の位置異常が軽微なケースでは第一選択となる標準治療。マウスピース矯正(インビザライン等)抜歯ケースでも適応可能な症例はあるが、前歯の大きな後方移動や歯根の平行移動のコントロール難易度が高い。約80万〜120万円
(期間:2年〜3年半)目立たない利点はあるが、重度の前突ではワイヤー矯正に比べ歯冠のみが倒れ込むリスクがあり、適応の見極めが極めてシビア。外科矯正(顎変形症・保険適用)咬合異常を伴う骨格性前突に対し、術前矯正・顎骨切り手術・術後矯正を一貫して行う。約40万〜60万円
(高額療養費適用後実質・期間:2〜3年)骨格の根本的改善が可能。保険適用により費用は抑えられるが、指定医療機関での受診と表側装置の装着が原則必須。セットバック手術(美容外科・自費)第1小臼歯を抜歯し、前歯部の歯槽骨を切除して骨ごと瞬時に後方へ下げる外科手術。約150万〜250万円
(ダウンタイム:数週間〜数ヶ月)短期間で劇的なEライン変化を得られるが、術後の咬合調整を行わないと噛み合わせ崩壊や後戻りのリスクが高い。
山崎 陸
著者

山崎 陸

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