鎮痛薬を最大限に効かせるための最大の秘訣は、「激痛で耐えられなくなってから」ではなく「ズキズキと痛み始め、違和感を覚えた段階」で先手を取って服用することです。痛みの受容体が過敏状態に陥る前にプロスタグランジンの合成をブロックする方が、圧倒的に薬の効きが良くなります。
薬効が切れて痛みが再発した際、やってはいけないのが「ロキソニンを飲んだ直後に効かないからとイブを追加で飲む」といったNSAIDs同士の多重併用です。鎮痛効果が2倍になることはなく、胃潰瘍や急性腎不全といった重大な臓器障害を引き起こすリスクが跳ね上がります。また、市販の風邪薬や頭痛薬にも同一の消炎鎮痛成分が含まれていることが多いため、成分重複の確認は必須です。服用間隔は最低でも4〜6時間(製品の用法用量に準ずる)を厳守してください。
妊娠中・授乳中の服用基準について:
妊娠中(特に妊娠後期)におけるロキソニンやイブなどのNSAIDs使用は、胎児の動脈管早期閉鎖などの重大なリスクを伴うため禁忌とされています。妊娠中・授乳中の方の第一選択薬は、安全性が確立されているアセトアミノフェン単剤(カロナールやタイレノールA)です。授乳中に関してはNSAIDsの母乳移行量はごく微量であるため比較的許容されますが、自己判断を避け、服用前に産科主治医または薬剤師に相談することが鉄則です。