改めて第1話のストーリーラインを整理すると、本作が日本中を熱狂させた理由が鮮明に浮かび上がります。
東京中央銀行大阪西支店の融資課長を務める半沢直樹(堺雅人)は、支店長の浅野匡(石丸幹二)から強引に「西大阪スチール」への5億円の無担保融資を命じられます。半沢の懸念は的中し、融資実行からわずか3カ月後に同社は粉飾決算が発覚して倒産。社長の東田(宇梶剛士)は行方をくらまし、5億円は完全に焦げ付いてしまいます。
浅野支店長をはじめとする上層部は、すべての責任を半沢ひとりに押し付けようと画策。東京本部での聞き取り調査に呼び出された半沢は、理不尽な追及に対して毅然と言い放ちます。
「私は5億円を回収する。その代わり、回収した暁には、私の責任を問わないと約束していただけますね。……やられたらやり返す、倍返しだ!」
ここから始まる、国税局査察部統括官・黒崎駿一(片岡愛之助)との情報争奪戦や、同期の渡真利(及川光博)、近藤(滝藤賢一)との友情劇。第1話は初回2時間スペシャルとして濃密なサスペンスが展開され、一瞬たりとも目が離せないエンターテインメントに仕上がっています。