令和元年は、西暦で表すと2019年(平成31年/令和元年)にあたります。ここで極めて重要なのが、1年間すべてが令和元年だったわけではないという点です。
天皇の退位等に関する皇室典範特例法に基づき、第125代天皇(現在の上皇陛下)が2019年4月30日に退位され、翌5月1日に第126代天皇(今上陛下)が即位されました。これに伴い、「元号を改める政令」が施行され、新元号「令和」が幕を開けました。
したがって、2019年の期間の内訳は次のようになります。
- 平成31年:2019年1月1日 〜 2019年4月30日(計120日間)
- 令和元年:2019年5月1日 〜 2019年12月31日(計245日間)
改元の発表は、施行の1か月前にあたる2019年4月1日午前11時40分頃、当時の菅義偉内閣官房長官による臨時記者会見で行われました。墨書された「令和」の額を掲げた映像は、日本中に大きなインパクトを与えました。
「令和」の典拠は、日本最古の歌集である『万葉集』巻五「梅花の歌三十二首」の序文にある「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」という一節です。それまでの元号が中国の漢籍(四書五経など)から引用されていた慣例を破り、日本の国書(古典)から選定された憲政史上初の元号となった点も、文化史・政治史における大きな転換点でした。