作中で体系化されている「覇気」には、大きく分けて見聞色の覇気、武装色の覇気、そして覇王色の覇気の3系統が存在します。前二者が「全人類に潜在し、過酷な修行によって引き出せる能力」であるのに対し、覇王色だけは決定的な構造的差異を抱えています。
冥王シルバーズ・レイリーが主人公モンキー・D・ルフィに説いた通り、覇王色は「相手を威圧する力」であり、本人の精神的な成長によってのみ強化されます。他者を従える器、すなわち「人の上に立つ王の気概」を持たない者は、どれほど肉体を極限まで鍛え上げても一生発現することはありません。
物語が進行するにつれ、この3つの覇気は単なるじゃんけん的な相性関係ではなく、高度に複合された戦闘レイヤーへと昇華しました。なかでも武装色の上位技術である「外へ流す覇気」と覇王色の融合が、後述する「纏う」という極致の技術へと繋がっていきます。