現在、SpotifyやApple Musicをはじめとする定額制音楽配信サービスでは、松本梨香氏の「めざせポケモンマスター」や、歴代エンディングテーマ屈指の人気を誇る「タイプ:ワイルド」など、多くのポケットモンスター主題歌が公式配信されています。しかし、どれほど検索しても「レッツゴー いいことあるさ」には辿り着くことができません。
レコード会社関係者や著作権管理の専門家への取材によると、その背景には「国際著作権とマスター原盤権の三重苦」が存在します。
第一に、本作の原著作権は海外の音楽出版社(Can't Stop Productions / SACEM等)に帰属しており、世界配信を行うためには莫大なミニマム・ギャランティ(最低保証料)や複雑な契約更新が必要となります。第二に、国内での音源制作を手掛けたのが現在の株式会社ポケモン直轄レーベルではなく、当時のメディアファクトリーであったこと。そして第三に、当時の子役シンガーらとの実演家隣接権契約が、2000年代初頭の時点では現代のようなデジタルストリーミング配信を想定していなかった点が挙げられます。
こうした状況に対し、SNSや掲示板コミュニティでは定期的に嘆きの声が上がっています。
「プレイリストを作ろうとしたらこの曲だけ抜けていて絶望した」(20代・男性会社員)
「子どもの頃に運動会や遠足で聴いて大好きだったのに、今聴くには実家の物置からCDを引っ張り出すしかない」(30代・女性公務員)
「ヤフオクやメルカリで『前向きロケット団!』のシングルを探したが、昔の1000円シングルがプレミア価格になっていて驚いた」(5chスレッド「平成アニソン名曲発掘スレ」より)
知恵袋やX(旧Twitter)でも「なぜ配信されないのか」という質問が年に何度も投稿されており、サブスク全盛期だからこそ「聴けない神曲」としての希少性が年々高まっています。