メスを使わずにクマを目立たなくするヒアルロン酸注入も、決してノーリスクではありません。特に皮膚が薄い目の下では、製剤を注入する深さと量のコントロールが極めてシビアです。
代表的な失敗が、注入したヒアルロン酸が皮膚越しに青白く透けて見えてしまうヒアルロン酸注入チンダル現象です。青クマを隠そうとして施術したにもかかわらず、かえって目元が青紫色に浮き出てナメクジのような不自然な膨らみを作ってしまうトラブルが頻発しています。この状態に陥った場合、ヒアルロニダーゼと呼ばれる溶解注射でリセットするしかありません。
また、クマ取りダウンタイム経過に対する認識不足も「失敗した」と早合点する一因です。術後1〜2週間は強い腫れや内出血、結膜浮腫(白目がゼリー状に膨らむ現象)が生じやすく、顔立ちが劇的に変化します。この一時的な組織の腫れを「整形の失敗」と捉えてパニックに陥る患者も多く、正確な経過予測を事前に共有してくれる医師かどうかが明暗を分かちます。