そのまま加熱するのは厳禁ですが、深めの耐熱陶器やガラス容器に移し替えて電子レンジ調理を行う裏技は、カップ麺のポテンシャルを極限まで引き出す画期的な手法として定着しています。
通常、熱湯を注いで3〜5分待つ従来の方法では、麺の中心部まで均一に熱が伝わる前にスープの温度が低下していきます。これに対し、耐熱容器に移してレンジ加熱すると、沸騰状態(100℃)が持続しながらマイクロ波が麺の内部の水分を直接振動させます。これにより、小麦粉に含まれるデンプンの「アルファ化(糊化)」が完全な状態まで一気に促進されます。
特に絶大な効果を発揮するのが、「日清のどん兵衛」をはじめとする平打ち油揚げうどんです。耐熱容器に麺とお湯(規定量)を入れ、ラップをかけずに電子レンジ(500Wで約3分、600Wで約2分30秒)加熱すると、白く濁っていた麺が透き通るような飴色に変化します。表面はツルツルとなめらかで、噛むと押し返すような強い弾力(コシ)が生まれ、乾麺特有のパサつきが完全に消え去ります。