ジューシーチキン赤とうがらしの終売後、ファンをしばしば落胆させたのが「スパイシーチキンバーガー(通称:スパチキ)」をはじめとする後継商品との質感の乖離です。「辛いチキンバーガーが出た」と聞いて店舗へ足を運んだ古参ファンから、「求めていたものと根本的に違う」という困惑の声が上がる現象が繰り返されてきました。
両者の決定的な相違点は、肉自体の仕込みとパティの構造にあります。スパチキは、主にムネ肉や鶏肉の配合成型肉を用いたパティを使用し、外側のハラペーニョマヨソースで後から辛さを付加するアプローチを採用しています。これに対し、ジューシーチキン赤とうがらしは、鶏モモ肉自体に複数のスパイスと赤唐辛子を下味として直接漬け込み、さらに衣にもブレンドスパイスを練り込んで揚げていました。噛みしめた瞬間に溢れ出す脂の甘みと、繊維の奥底から立ち上がる鮮烈な辛味のハーモニーは、ソース頼みのバーガーでは決して再現できない次元に到達していたのです。