狂乱はまだ序章に過ぎない。1928年発表の『プー横丁にたった家』が権利切れを迎えたことで、物語屈指の人気キャラクターであるティガーもまた自由化の波に飲み込まれた。ホラー映画版の続編では、凶暴化したティガーが合流し、残虐性に拍車がかかった悪夢のエンターテインメントが拡大を続けている。
水面下ではプーにとどまらず、ピーター・パンやバンビ、ピノキオといった古典的キャラクターたちを同一のダークな世界線に集結させる「ツイステッド・チャイルドフッド・ユニバース」の構築が進む。童話を破壊し再構築する潮流は、もはや一過性のブームを超え、カウンターカルチャーとしての確固たるジャンルを築きつつある。