1993年当時、日本のアニメ音楽界は大きな変革期を迎えていました。それまでの「作品タイトルや必殺技を連呼するアニソン」から、J-POPシーンの最前線で活躍するトップクリエイターが本格的なロックサウンドを持ち込む時代へとシフトしていたのです。
関係者の回想録や当時の音楽専門誌の記録によると、前作『CHA-LA HEAD-CHA-LA』が累計で100万枚を超える歴史的大ヒットを記録したため、後継曲のプレッシャーは尋常ではなかったと伝えられています。制作陣に求められたのは、前作の焼き直しではなく、成長した悟飯や新世代のキャラクターたちが躍動する「さらなるスピード感とスケール感」でした。
作曲を手掛けた石川恵樹氏は、ドライヴ感あふれるスラップベースとブラスセクションのパンチを効かせた、骨太なアメリカン・ハードロックのグルーヴを提示。そこに森雪之丞氏の言葉が乗り、影山ヒロノブ氏のハイトーンかつ太いボーカルが吹き込まれた瞬間、スタジオの空気は一変したといいます。限界を突破し続けるサイヤ人たちの生き様と、90年代初頭の熱気を閉じ込めた奇跡のアンセムが完成した瞬間でした。