1998年の就任以来、四半世紀以上にわたり母校の指揮を執る平川敦監督。同監督の就任初期は「甲子園には出るものの初戦突破の壁に跳ね返される」時期が続きました。しかし、その潮目を決定的に変えたのが2016年の快進撃でした。
当時のチームは突出したスラッガーがいたわけではありません。しかし、主将でエースの大西健斗投手を先頭に、全打席でファウルを打って球数を投げさせる粘りや、走者を確実に進める進塁打、外野手からの的確な中継プレーなど、勝負の細部に徹底してこだわりました。この準優勝の経験は、部内に「北海道のチームでも全国の頂点を狙える」という確固たる自信と高いスタンダードを根付かせました。
北海高校野球部メンバーは現在も、練習中から「全国の強豪と対峙した際にそのワンプレーが通用するか」を常に問いかけながら日々のメニューに取り組んでいます。近年の南北海道大会結果を見ても、駒大苫小牧や東海大札幌、クラーク記念国際といった強敵がひしめく激戦区を幾度となく制している背景には、こうした極限の勝負勘の継承があります。