プロの写真家やカメラエンジニアが口を揃えて「写真の命」と語るのが、スマホカメラセンサーサイズです。センサーとは、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する、カメラの心臓部にあたる板状の半導体部品です。
センサーの面積が広ければ広いほど、一度に取り込める光の総量が劇的に増えます。光の情報を豊かに受け止められるセンサーは、明暗差の激しい逆光シーンでも白飛びや黒つぶれを起こさず、夕暮れのグラデーションや人肌の血色感をなめらかに表現できます。デジタル処理による不自然な輪郭強調に頼ることなく、被写体が自然に浮き立つような立体感と光学的なボケ味を生み出せるのが大型センサーの特長です。
そうした中で圧倒的な支持を集めているのが、高級コンパクトデジタルカメラと同等サイズを誇る1インチセンサー搭載スマホです。一般的なスマートフォンに搭載される1/2インチ前後のセンサーと比較すると、受光面積は約4倍近くに達します。暗闇に近い夜景撮影でも人工的なノイズリダクションでディテールを塗りつぶすことなく、肉眼で見た光景をありのままに描き切る描写力は、純粋な画素数の多さでは決して到達できない領域です。