移植を控えた患者が最も恐れるのが「せっかく着床しても流産してしまうのではないか」という点です。インターネット上では「B判定があると流産しやすい」という根拠のない噂が見受けられますが、これは医学的な事実とは異なります。
臨床研究において、グレード4BBの流産率は約15〜25%と算出されています。この数値は、体外受精全体の平均的な流産率とほぼ同等です。つまり、4BBだからといって流産確率が跳ね上がるわけではありません。
妊娠初期(妊娠12週未満)に起こる流産の約8割以上は、受精卵側の偶発的な染色体数の異常(トリソミーなど)が原因です。ガードナー分類の「A」「B」「C」というアルファベットは、外見上の細胞の多さを示しているだけであり、内部の染色体が正常かどうかまでは判別できません。見た目が4AAであっても染色体異常があれば流産しますし、4BBであっても染色体が正常であれば健やかに育ち、元気な産声をあげることになります。