ネット上の情報では「デザイナーズマンション=音漏れがひどい」「欠陥住宅が多い」といった極端な意見が見受けられますが、これは半分正しく、半分は誤解に基づいています。
まず遮音性に関して、RC造のコンクリート壁自体は遮音性能に優れています。しかしデザイナーズ特有の「間仕切り壁を排した大空間」や「床材に防音クッションのないモルタルや無垢材を使用している」場合、室内の声や足音が反響して隣戸に響きやすくなる音響学的な落とし穴が存在します。構造の問題というよりは、室内の吸音要素(カーテンやカーペット)の不足によるものです。
また、「すべてのデザイナーズが住みにくい」わけではありません。1990年代〜2000年代前半に建てられた第1世代の物件は見た目重視で居住性が犠牲にされたケースが目立ちましたが、近年は断熱設計の重要性が広く認識され、意匠と快適性を高次元で両立させた物件も増えています。