ネット上の掲示板やSNSでは「小顔の測り方が分からない」「自分で測ると毎回2〜3cm狂う」という声が頻繁に見受けられます。ミリ単位の差で一喜一憂する前に、解剖学的にブレのない測定プロトコルを身につけることが重要です。
多くの人が犯す最大の過ちは、メジャーを直接顔の凹凸(額、鼻、唇)に沿わせて測ってしまう点にあります。曲面に沿わせるとカーブの分だけ数値が2〜3cm水増しされ、正確なサイズではなくなります。測定すべきは「頭頂部から顎先までの直線垂直距離」です。
【全頭高のセルフ測定ステップ】
- 準備:平らな壁、厚みのある硬い本(ハードカバー推奨)、鉛筆(またはマスキングテープ)、メジャーを用意します。
- 姿勢の固定:靴を脱ぎ、かかと、臀部、背中、後頭部を壁にぴったりと密着させて立ちます。顎は上げすぎず引きすぎず、視線を水平に保ちます(耳の穴と目尻を結ぶラインが床と平行になる「フランクフルト平面」を意識します)。
- 頭頂部のマーキング:本を水平に保ったまま頭頂部に当て、壁と直角に交わる下端の位置にマスキングテープ等で印を付けます。
- 顎先の測定:手鏡等を見ながら、下顎の骨の最下点(オトガイ点)と水平になる位置を割り出します。定規などを顎先に水平に当てて壁まで伸ばし、同様に印を付けます。
- 距離の算出:2つの印の間の垂直距離をメジャーで直線測定します。これがあなたの正確な「全頭高」です。
なお、混同されやすい指標として顔の縦の長さ平均があります。美容分野では「全頭高(頭頂〜顎先)」と「顔面長(生え際〜顎先)」がしばしば混同されて語られます。日本人女性の生え際から顎先までの顔面長平均は約18.0cm〜18.5cmです。「自分の顔の縦を測ったら18cmだったから芸能人級だ」と誤認するケースの大半は、頭頂部を含まない顔面長を測定していることが原因です。自分がどちらの数値を測定しているのかを明確に区別しなければ、正確な評価は下せません。