一方で、外部からの強烈なプレッシャーも無視できない。金融庁は近年、上場金融機関に対してサステナビリティ情報の開示や女性管理職比率の公表を厳しく求めている。日本経済新聞などの主要メディアでも連日のようにメガバンクの女性登用実績が報じられ、ビジネス・経済の文脈でトップ企業の社会的責任が厳しく問われる時代となった。
ただ、数値を追い求めるがあまりの「拙速なポスト引き上げ」に対する現場の戸惑いも根強い。管理職への昇進打診を躊躇する女性行員も少なくなく、育成環境が整う前に責任だけが重くなるリスクが指摘されている。数値目標の達成という表面的なポーズに終わらせず、いかに本質的なキャリア開発と職場環境の改善に結びつけるか。三菱UFJ銀行が抱える宿題は決して軽くはない。