1990年代半ばから2000年代初頭にかけて、常盤貴子の全盛期は社会現象そのものでした。特に語り継がれる2大傑作が、『愛していると言ってくれ』(1995年・TBS系)と『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』(2000年・TBS系)です。
豊川悦司とダブル主演を務めた北川悦吏子脚本の『愛していると言ってくれ』では、聴覚障害を持つ画家を一途に愛する女優の卵・水野紘子役を好演。感情豊かに手話を操り、夏の青空の下を駆け抜けるショートヘアの常盤貴子は、息をのむほどの瑞々しさと可憐さを放っていました。当時の彼女が纏っていた健康的でピュアな色香は、男女問わず多くのファンを夢中にさせました。
さらに木村拓哉と共演した『ビューティフルライフ』では、難病を抱え車椅子で生活する図書館司書・町田杏子役を担当。最終回で世帯平均視聴率41.3%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)という驚異的な数値を記録し、まさに名実ともに「平成ドラマの頂点」に君臨しました。儚げでありながら芯の強い女性像を見事に体現し、日本中の涙を誘ったビジュアルと存在感は、今見返しても圧倒的な輝きを放っています。