海外での配給権を巡り、北米を中心とした動画配信ジャイアントたちの間で苛烈なマネーゲームが展開された。一歩も引かない攻防を繰り広げたのが、グローバル覇者のNetflixと、クオリティ重視の作品群で知られるHBO Maxだ。
数百万ドル単位の提示額が飛び交ったとされるこの争奪戦は、日本の映画産業全体にとっても決定的な転換点となった。これまでの「ドメスティックな成功」を目指す実写映画の枠組みから脱却し、最初から世界市場の最前線でハリウッド大作と肩を並べるスケール感。本作が示したビジネスモデルは、今後の邦画製作のあり方を根本から書き換える可能性を秘めている。