英語と日本語という、構造も文化的背景も全く異なる二つの言語。その溝を埋めようと葛藤する過程で、珍回答は生まれる。特に中学生や高校生が陥りやすいのが、単語の音や見た目のイメージに引きずられる「直感型スルー」だ。
「make smooth progress(円滑に進む)」を「スムージーを作る工程」と錯覚したり、「I'm exhausted.(ヘトヘトだ)」を「私は排気ガスです」と直訳してしまうケース。一見すると珍回答に見えるが、実は言葉の語源や響きに対する生徒なりの「引っかかり」が原因になっていることも多い。
誤訳は単なるミスではない。知っている知識をなんとか総動員して、目の前の問いに答えようとした「必死の足あがき」の結晶なのだ。