村八分の病理は、地方の集落だけでなく、都市部の会社組織やオフィスにも深く侵入している。いわゆる「職場における村八分」だ。
特定の社員に対し、必要な業務連絡を意図的に伝えない、チームの社内チャットやミーティングから外す、業務上の孤立を狙って仕事を一切与えない、あるいは全員で集団無視を決め込むといった行為がこれに該当する。組織内のターゲットを精神的に追い詰め、自発的な退職へと誘導する手口として悪用されるケースも少なくない。
厚生労働省のガイドラインにおいても、このような過度な人間関係からの切り離しや集団的無視は、典型的なパワーハラスメント(パワハラ)と定義されている。職場の村八分は個人の精神を著しく蝕むものであり、企業の安全配慮義務違反としても厳しく問われる時代になっている。