King Gnuの楽曲といえば、緻密に構築されたメロディラインと複雑なコード進行が特徴ですが、その土台を強固に支えているのが勢喜遊のドラミングです。ロックのダイナミズムとヒップホップのタメ、ジャズの繊細なシンバルワークを瞬時に切り替えるテクニックは、同業のプロミュージシャンからも絶大な支持を集めています。
勢喜遊のドラムが放つ最大の魅力は、「ダンス仕込みのグルーヴ感」と「卓越したタイム感」にあります。ただメトロノーム通りに正確なだけではなく、楽曲の感情の揺らぎに合わせてビートを自在に伸縮させるニュアンスの豊かさは、幼少期から培った身体感覚の賜物です。複雑な拍子やシンコペーションが多用される楽曲でも、リスナーが自然と身体を揺らしたくなるキャッチーなグルーヴへと昇華させています。
また、常田大希が主宰するクリエイティブ集団millennium parade(ミレニアム・パレード)においても、勢喜遊は中核メンバーとして不可欠な存在です。生ドラムとサンプラー、電子パッドを縦横無尽に操るハイブリッドなセットアップを駆使し、石若駿とのツインドラムではポリリズムが交錯する圧倒的な音圧を創出。国内外のフェスや音響空間を異次元へと塗り替えるパフォーマンスで、世界基準のリズムセクションを確立しています。